優れた摺動性・靭性・疲労特性
ポリアセタール(POM)樹脂

tenac tenac

テナック™ Zシリーズとは

テナック™ Zシリーズは、従来グレードと同等の物性(短期・長期)を維持しながら、低VOC処方により、自動車OEM各社の車内環境基準(揮発成分の低減)に対応するグレード群です。

VOCとは、揮発性有機化合物(Volatile Organic Conpounds)の略称で、常温常圧条件において空気中に揮発している有機化合物の総称です。VOCの低減は車内の空気環境改善と快適性向上に寄与することから、自動車メーカー各社はVOC低減に向けた取り組みを行っています。

テナック™ Zシリーズでは、使用用途に応じた幅広いラインナップをご用意しています。

ドアハンドル

テナック™ Zシリーズの特徴

低VOC処方

従来グレード(一般材)に比べて、ホルムアルデヒド放出量および臭いを大幅に低減できます。以下表では、VDA275規格、ISO 12219-2規格に基づいたホルムアルデヒド放出量、およびVDA270規格に基づいた臭い官能試験について、テナック™ Zシリーズと一般材とを比較評価しました。いずれの試験においても、Zシリーズは一般材と比べて、ホルムアルデヒド放出量および臭いの低減を示しています。

テナック™ Zシリーズの低VOC処方
テナック™ Zシリーズの低VOC処方

従来グレードと同等の物性を維持

下図の通り、機械特性(引っ張りクリープ特性、繰り返し疲労特性)について、従来グレード(一般材)と同等の物性を示しています。

テナック™ Zシリーズ 従来グレードと同等の物性を維持
従来グレードとの物性比較

テナック™ Zシリーズのラインナップ

標準グレード
  • 低VOC
高粘度グレード
  • 低VOC
  • 高粘度
  • 耐クリープ性
  • 耐疲労性
耐候グレード
  • 低VOC
  • 耐候性
  • 耐クリープ性
  • 耐疲労性
高機能グレード
  • 低VOC
  • 高強度
  • 高剛性
摺動グレード
  • 低VOC
  • 潤滑性
  • 耐摩耗性
  • 低摩擦性
メタリック調グレード
  • 低VOC
  • メタリック着色
  • 耐候性
  • 良外観

テナック™Zシリーズ(低VOC)の用途事例

シートベルトプレスボタン

×

シートベルトを外す時に押すバックル部分のボタン。
自動車内装部品に要求される耐候性、低VOC(揮発性有機化合物)性、非常時にも破損しにくい耐衝撃性が求められる

https://www.asahi-kasei-plastics.com/wp-content/uploads/2021/03/pressbutton.jpg

製品名・グレード

詳細はお問い合わせください

特徴

  • 低VOC(揮発性有機化合物)性
  • 耐候性
  • 耐衝撃性

テナック™Zシリーズ(低VOC)関連コンテンツ

製品データ/使用のヒント※取扱い上の注意

テナック™取り扱い上の注意

この資料の記載内容は現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しており、新しい知見により改訂されることがあります。なお、これらは情報提供であって保証するものではありません。従って、ご使用に際しては、使用環境・設計等を十分配慮し、製品に問題ないことを貴社がご判断の上、貴社の責任においてご使用ください。

1. 取り扱い上の注意

テナック™の取り扱い上の注意については「製品安全データシート」を別途作成しておりますので、テナック™のご使用の前にお読み下さい。なお、次の事項はテナック™の取り扱いの要点です。テナック™の安全な取り扱いにご活用下さい。 旭化成テナック™指定の顔料、添加剤等以外で貴社が用いる顔料、添加剤等の安全性及びテナック™への適合性については、貴社にて調査下さる様お願いいたします。

(1)安全衛生上の注意点
テナック™の乾燥、溶融時及び樹脂分解時に発生するガスはホルムアルデヒドが主成分です。眼、皮膚への接触や吸入を避けるように気をつけて下さい。又、高温の樹脂には直接触れないようにして下さい。乾燥、溶融などの各作業においては局所排気装置の設置や保護具(保護眼鏡、保護手袋、等)の着用が必要です。

(2)燃焼に関する注意点
テナック™は可燃性ですので、取り扱い、保管は熱及び発火源から離れた場所で行って下さい。万一燃焼した場合には有毒ガスを発生する恐れがあります。消火には水、泡消火剤、粉末消火剤が使用できます。

(3)廃棄上の注意点
テナック™は埋め立て又は焼却により処理できますが、処理に際しては、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に従って、公認の産業廃棄物処理業者もしくは地方公共団体に委託して処理下さい。また、自ら焼却する時は、焼却設備を用いて大気汚染防止法などの諸法令に適合した処理を施して下さい。焼却時には有毒ガスを発生する恐れがあります。

(4)保管上の注意点
消防法の指定可燃物(合成樹脂類)であり、市町村条例に従って取り扱い下さい。(消火設備、屋内貯蔵取扱所など)

(5)成形上の注意点
樹脂の分解を避けるために下記の点にご注意下さい。 ・加工機内に、樹脂を高温の状態で長時間滞留させないで下さい。 ・強酸及び酸化剤、PVCとの混合押し出しはしないで下さい。 床上にこぼれたペレット等は、放置すると足元が滑って転倒を招く恐れがありますので、速やかに清掃して取り除いて下さい。

2.用途に関して

  • ・テナック™を、体内埋め込み用途、体液・輸液に直接接触する用途には、使用しないで下さい。 その他の医療用途にご使用の際には、 必ず 、予め弊社担当までご連絡下さい。
  • ・テナック™を、食品に直接接触する用途にご使用の際は、ポリ衛協PL(ポジティブリスト)、食品衛生法、FDAに適合したグレードを選んで下さい。その場合は、 必ず 、予め弊社担当までご連絡下さい。
  • ・テナック™のご採用に当たっては、 必ず実際の製品で物性、耐久性等を事前に評価を行って下さい。

3. その他

ご使用に際しては、工業所有権等にもご注意下さい。

テナック™に関するご質問・ご相談・サンプル
のご依頼をお待ちしております。

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旭化成グループは、カーボンニュートラルでサステナブルな社会の実現に向けた貢献を進めています。
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