製品
自己潤滑性、疲労特性、耐油性に優れます。歯車や軸受、自動車内装、医療部品等に採用されています。
NEDOロボット白書*では、ロボットは「センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム」と定義されており、役割に応じて「産業用ロボット」と「サービスロボット」に分類されます。
「産業用ロボット」とは、人間に代わって工場などで各種作業の自動化や効率化に用いられるロボットを指し、製造現場などでは、人との協働ロボット(コボット、cobots)の導入が進んでいます。
また、「サービスロボット」とは、医療介護・物流・配送・清掃・家事等の業務・サービス支援を行うものと定義されており、各種サービス業ではロボットが対人サービスを提供し始めています。
旭化成では、ロボット産業におけるお客様の製品作りをサポートするために、高強度・高剛性な材料、摺動性に優れた材料、耐クリープ性に優れた材料、電気特性などに優れた樹脂材料をご用意しています。
例えば、骨格・減速機・アクチュエーター・歯車(ギア)・軸受(ベアリング)・モーター・電機部品等、それぞれの部品に合った特性の樹脂を用いることで、軽量化や製造コスト低減といった課題の解決が可能です。
ポリアセタール(POM)は、その優れた機械物性と摩擦摩耗特性から歯車(ギア)や軸受(ベアリング)などの機構部品に使用される樹脂材料です。
旭化成のポリアセタール樹脂テナック™「MG210」は、POMの中でも機械特性に優れるホモポリマーに分類されます。MG210は、TENAC™標準POM(コポリマー)よりも優れるホモポリマーの耐クリープ特性や疲労特性といった耐久性をさらに向上させたグレードです。
ロボットの歯車(ギア)や軸受(ベアリング)といった機構部品等にご使用いただくことで、TENAC™製品の長寿命化・小型化に貢献いたします。
旭化成が開発するセルロースナノファイバー(CNF)は、コットンリンター原料をナノオーダーにまで高度に微細化したバイオマス素材です。また、旭化成ではCNFを様々な樹脂にナノ分散させる技術を開発しており、CNF製造からCNFコンポジットまでの一貫製造プロセスを特徴としています。
CNF強化POM樹脂は、旭化成の高耐熱CNFをポリアセタール(POM)樹脂と複合化したものです。摺動性、高温剛性、低収縮・低CTE、高温クリープ性能(対POM)といった特徴を有し、ロボットの歯車(ギア)や軸受(ベアリング)といった摺動部品の小型化・薄肉化・軽量化に貢献します。
減速機はモーターから得た回転速度を減速・変速させ、必要な力を得るための変換器です。
旭化成は、ポリアミド(PA)樹脂の疲労特性を活かしつつ、耐摩擦摩耗に優れた開発材の開発を進めています。
変性ポリフェニレンエーテル (変性PPE) 樹脂 ザイロン™では、変性PPE樹脂の持つ難燃性・寸法安定性・耐熱性はそのままに、減衰特性を付与させた高損失係数の制振材をラインナップしています。高い損傷係数により、振動抑制効果を発現し静音設計に貢献いたします。
この他にも、モーターエンドキャップ、コネクター、高電圧部品等、旭化成の樹脂材料は幅広くご利用いただいております。詳しくは、下記よりお問い合わせください。
旭化成のエンジニアリングプラスチック、樹脂材料を用いたお客様の製品設計に対して、樹脂CAEによる各種シミュレーションをご提供しています。
例えば、ロボット骨格で金属から樹脂への置き換えを図る場合、必要な強度スペックをクリアするために製品形状の最適化等が必要となります。
旭化成は、各樹脂の特徴を考慮したシミュレーション・最適化を行うことで、お客様のモノづくりをご支援いたします。