インタビュー
樹脂CAE
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2023.11.10
技術・製品紹介
旭化成は、重厚な金属部品の樹脂化提案に向け、熱可塑性樹脂コンポジット材料のラインアップ化を推進しています。
旭化成のリサイクル炭素繊維不織布は、ポリアミド樹脂繊維にリサイクル炭素繊維を交絡させた不織布、布状の材料です。不織布の原反をお客様の用途・ご希望の厚みに合わせて積層し、プレス成形することで、板状・箱状の部品へと成形が可能です(以下図参照)。
旭化成のリサイクル炭素繊維不織布は、以下の製品特徴を有しています。従来金属が用いられてきたインバーター、EVバッテリー、およびその他ECUの筐体・カバー、補強・骨格・機構部品等への適応・金属代替を想定しています。特に、本材料は電磁波シールド性を有しており、EMC対策が求められる部品に適応することで、軽量化に貢献できる可能性があります。
リサイクル炭素繊維不織布の成形方法
リサイクル炭素繊維不織布の電磁波シールド性を、近傍界(低周波領域, 100kHz~1GHz)でKEC法にて測定しました。
以下表にまとめを示します。リサイクル炭素繊維不織布は、近傍界において電界ではアルミダイキャスト (ADC12) と同等、磁界ではADC12と同レベル未達も、金属メッシュ配合により性能アップ(遮蔽率向上)が確認されました。
リサイクル炭素繊維不織布の電磁波シールド性 近傍界(低周波領域)の測定方法と評価結果
試験片形状だけでなく、実製品を模した箱形状でも電磁波シールド性を測定しています。
下記図左側の通り、所定の形にカットしたリサイクル炭素繊維不織布を積層した後、プレス成形することにより、箱形状の成形品を得ることに成功しました。
実部品への応用
※リサイクル炭素繊維不織布は、2024年度内のサンプル提供開始を予定しています。
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