プレスリリース
2024.10.29
技術・製品紹介
旭化成はCFRPにおいて様々な研究開発を行なっております。今回は「繊維も樹脂もリサイクル可能なCFRP開発品」と「自己修復性でメンテナンスを容易にしたCFRP開発品」をご提案いたします。
また、CFRPと合わせて、分離・解体のしやすさと強固な接着力を両立した易解体性接着剤の開発品もご紹介いたします。
*本ページで紹介する素材は開発品であり、特性や供給性などを保証できるものではございません。
用途イメージ① 風力発電
用途イメージ② 自動車
従来、CFRPのリサイクルは難しく、特に炭素繊維と樹脂を全て再利用するのは非常に困難でした。
そこで、旭化成は化学的分解処理により炭素繊維と樹脂の両方を分離回収し、再利用可能なCFRPを開発中です。これにより、炭素繊維と樹脂のリサイクル率を向上し、環境への負荷を低減します。
繊維も樹脂もリサイクル可能なCFRP開発品
一般的なCFRP製品は、負荷がかかり続けると劣化し、機械物性が低下するため、一定期間で補修や取り替えが必要です。
そこで、旭化成は、部分的な再加熱で自己修復し、機械物性を維持可能なCFRPの開発に取り組んでいます。これにより、メンテナンスコストや環境負荷の低減に貢献します。
自己修復性でメンテナンスを容易にしたCFRP開発品
接着剤により接着された部品の分離や解体は、容易ではなく、部材の変形や破壊等もあり、あまり普及していません。
旭化成は、特殊なポリマー設計で強固な接着性を有し、外部トリガーにより容易に剥離可能な接着剤を開発しています。これにより、解体時の部材の変形・破壊を防ぎ、部分的な部品の交換などを実現できる可能性があります。
また、易解体性接着剤の開発品は、特殊なポリマー設計により、分離・解体のしやすさと、強固な接着の両立を目指しています。そのため、建設・インフラ、自動車、電子部品など、幅広い用途での使用を検討いただけます。
分離・解体のしやすさと強固な接着を両立
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